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三角関係_その4

4-
幸次は今日も仕事へ向かいます。
いつもと変わらない時間に起きて
顔を洗い、歯を磨き、髪を整え、服を着替え
朝ごはんも軽くすまして出掛ける時間となりました

玄関からトラックの駐車場まで歩いていると
「あら、幸次おはよう、今日もお仕事に出掛けるの?」
いつものように空から声が降ってくる。
「おはよう、綾子。いつもの様に仕事に行くよ。僕はこの仕事が好きだからね。」

笑顔で話をするが表情は何処か寂しい。。。
「そうなの。でも残念ね。その仕事も今日で最後なんでしょ。。」

綾子は知っていた幸次が行っている仕事が今日終わることを
「でも、まだ仕事はあるさ。。。」

あれだけ活気のあった会社だったが半年前に巨大女が会社を買収しました。
今や小さな男達の会社など巨大女の半年の給料以内で買えてしまいます。

「ほんと、何でそんなに働くのよ。」
「仕事も好きだし、この家を守るためさ。約束したのさ小枝子と・・・」
「なんで小枝子は大きくなったのよ!!そうでもなきゃ幸次を奪ったのに!!」

不満顔の綾子が発した声量に、幸次を尻餅を付いてしまいました。
でも幸次はホッしていました。

あの時の行動は間違っていなかったと・・・・・



沙織からもらった薬は晩御飯の料理に混ぜて毎日小枝子に服用させました。
小枝子が気付いたのは、2日くらい後でした。
数か月前に購入したブラが着れなくなったと幸次に言ってきました。
幸次は白状しました。

しかし小枝子は怒りませんでした。
それからは小枝子自身の意思で服用し始めました。
1ヶ月も経つと小枝子はこの家に住めないくらい大きくなりました。
一先ず巨大女用のアパートに明日から住む事になりました。
その二人でこの家に過ごす最後の日に

「幸次・・・実は私ね、幸次が豊胸剤をご飯に混ぜたこと知ってたの」
「えっ・・・」
「あの日沙織に私もあったのよ。いろいろ聞いたわ。そんな後に幸次が思いつめた顔で
私がご飯を食べてる所見てたから・・・沙織の話を聞いてから私も服用しようと思ってたのよ
でもちょっと怖いの・・・あんな可愛らしかった綾子でも横柄な態度になったんだよ。
巨大化すると性格が変わるみたいだから・・・大きくなって幸次の事を愛せなかったら・・・どうしよう」

不安そうな顔になる小枝子の顔をみて幸次は
「本当に悩んだよ。小枝子が望んでない事をするのは、でも生きてく上で仕方ないのかなって
でも今は小枝子が理解してくれて嬉しいよ。もし巨大化して小枝子が僕の事愛してなくっても
僕は一生愛し続けるから・・・」
ちょっと涙声になりながらも必死に話す幸次に小枝子は幸次を抱き寄せました。
3mを越えた小枝子にとってはあんなに大きく逞しかった幸次は今では可愛く華奢に見えるのです。
幸次も小枝子に必死に抱き付きましたが大きな体に身を寄せているだけになっています。

「明日からちょっとの間会えなくなるけど、この家を守ってね。私の実家なんだから」
「もちろんさ、もう入れないかもしれないけど綺麗に掃除しておくよ」

幸次は立ち上がり
「さぁー僕は仕事に行ってくるからね。」
トラックに乗り込みエンジンを掛けます。
出発しようとアクセルを踏み込む少し前に出た所で急に辺りが暗くなりました。
幸次は綾子がまたイタズラするのかと思い、ブレーキを踏み窓から顔を出して見上げました。

「あら、幸次、今からお仕事なの?」
発せられた声はその場の空気を一瞬にして吹き飛ばすような破壊力がありました。
トラックもガタガタと少し動いています。

小枝子でした。
巨大女用のアパートに入ってから連絡は取ってましたが逢う事はありませんでした。
それが突然今日帰ってきたのです。
しかも巨大女の中でも大きくなってもまだ巨大女が成長期に着るビキニ姿でした。

「小枝子なんでそんなに大きいのよ!!」

「あら、綾子お久しぶりね。なんかよく分からないけど凄い確率でここまで大きくなる人がいるみたいよ。
この辺だと私が始めてみたいだけどね。これだと綾子との差なんて二人とも豊胸剤を飲む前より大きくなったわね」

80mの綾子には、180mの小枝子は2倍以上の大きさです。

綾子が爪先立ちで見上げてるのを小枝子はそっと屈み込んで頭を撫でています。

「でもね。まだ大きくなってるのよ。こんな大きくなっても成長が止まらないのは始めてらしいわよ。
人類初の200mオーバーは確実みたいよ」
あれだけ大きくて恐怖を感じていた綾子が小さく見えてしまうほどに大きくなってしまった小枝子に
幸次はトラックの中から見上げるだけで呆然となるとブレーキが緩んでしまい、
トラックが動き始めますが幸次は気付いてません。
一番早く気付いたのは小枝子でした。
「あら危ないわよ。」
小指をトラックの前に出すと小指に当たりトラックが止まる。

「まったく幸次が望んだ事よ。そんな顔で見ないでよ。」
突然突き出された小指に幸次はトラックが潰されると思い、反射的にドアを開けてトラックから飛び降りました。
実際にはトラックを止めるためにそっと小指を突き出してトラックを止めただけでした。

幸次はトラックから飛び降りた時に転んだ状態で小枝子を見ていました。
「ありがとう。まさかトラック動いてるなんて思わなかったから」
それぐらいしか声が出ませんでした、幸次の視界は小枝子の笑顔しか見えてなく魂が吸い取られそうでした。
「でも大丈夫だった?足とか挫いてないの?」

「なんとか大丈夫だよ。さっ仕事に行かないと・・・始めての遅刻だな。。。。」
節々がちょっと痛むが笑顔で返してトラックに乗り込む。
「うん頑張って来てね、仕事終わったら連絡頂戴。今後の事色々話したいことがあるから」
に幸次が分かったと言わんばかりにドアから手を振っています。
「じゃ指退かすよ。。気を付けてね。」

フロントガラス一杯に広がっていた指紋が取り除かれると幸次はアクセルを踏み現場に向かいました。


「今日はね。綾子に相談があって来たのよ。」
「何よ。」
小枝子は綾子の方を向きました。
綾子のスタイルは服用前では小枝子には完全に負けていました。
でも服用し巨大化した綾子は、小枝子など取るに足らない存在でしたが
巨大化した小枝子に綾子は尻込みしてしまう位の差をつけられていました。

「さっき人類初の200mオーバーとか言ったけど今の成長度合いから行くと500m近くまで大きくなるの
でね、そんな巨大女がウロウロされたら綾子みたいな小さな巨大女でも困るでしょ
だから、この街周辺しか行動が出来ない様に制限されるの」

「それがどうしたのよ。私と何が関係あるの?」
「行動が制限される代わりに、この周辺は私の土地になる事が決まったのよ
だから綾子にもこの家を出て行って貰わないといけないの」

「そんなの何かの間違えよ!!」
綾子は幾度となく幸次と小枝子の家の土地を奪おうとしていましたが
まさかその小枝子に自分が今まで積み上げてきた家を奪ってくるとは思いもしませんでした。

「綾子がそうやって言うのも仕方ないわ。折角ここまで綺麗に仕上げたお庭を手放すなんて
だからねここから相談なんだけど・・・私の使用人にならない?
もちろん表向きよ。親友にそんな思いはさせたくないけど、私サイズの家を建てようとすると
誰かが出て行かないといけないの・・・その時に優劣つけられると場が悪いじゃないの
だから最善かなと思って・・・」

申し訳なさそうな顔の小枝子を綾子は
「・・・分かったわ。あなたの使用人になればいいのね。」

「ホント!!良かったわ!!綾子がそう言ってくれて助かるわ。ほんとずっと悩んでたのよ。
いつも私たち一緒だったから出ていけなんて言えないし」

小枝子の笑顔に綾子はいろいろ考えてしまいましたが小枝子の今の言葉が本心なんだと
綾子は巨大女になって性格が変わったことは自分でも自覚していましたが、仕方ないことだと思っていました。
でもそれは間違いだった事を小枝子の表情を見て気付きました。
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三角関係_その3

3-
1日の仕事を終えて家に帰る幸次は疲れ果てていました。
家路に着くには、この曲がり角を曲がるだけでした。
曲がった先の道路は幸次と小枝子だけが使う道路になってしまいました。
あるのは道沿いにある森林の様な大きな綾子の庭でした。

そんな道路の真ん中に大きな岩石が落ちていました。
きっと綾子の仕業でしょう。
岩石の大きさはトラックと同じくらいでした。
幸次が見上げるほどの大きな岩石で、渾身の力を入れてもビクともしません。
かと言ってトラックを置いて歩いて帰るには30分要します。
「綾子に頼むしかないか・・」
トラックに戻り、クラクションを鳴らし続けました。

「あら幸次さんじゃない。どうかしたの?」
鳴らし続けたクラクションに気付いたのはお茶から帰宅しようとしていた沙織でした。
クラクションの音で気付くとそのまま屈み込んでフロントガラスから運転席を覗き込みました。

「沙織、ひさしぶりな所悪いんだけど、 あの岩を退けてくれないか?」
フロントガラス越しに見えた大きな沙織の顔に安堵を浮かべながら窓ガラスを開けて叫びました。
「岩?」
不思議な顔をする沙織に幸次が指をさしました。
指を刺した場所は沙織が屈み込んだ真下で両脚の間に岩がありました。
「あっ。この小石を退けるのね。岩って言うからもっと大きいかと思ったわ」
「何言ってるんだよ。沙織には小石かも知れないけど僕にはビクともしない岩だよ」

屈んでる沙織の顔を見上げて話してましたが沙織の服装はチューブトップにミニスカート姿でした。
屈んでる時には岩と顔の間にはミニスカートでは隠せないピンクのレースが可愛いショーツが見えてしまい目線に困ります。

「まっこんな小石も動かせない幸次さんってちょっとショックだわ。昔はあんなに頼もしかったのに・・・」
沙織は微笑みながらもキツイことを言います。
「今の沙織にはどんな男も敵わないよ」

沙織の言葉に幸次は恐怖を感じている。
男たちの間では、沙織は小さな男に執事を頼んで力の差を弄んでいるという噂が広まっています。

「そうね」
その幸次の表情を読み取った沙織は足元にある小石を摘まみ上げると、すり潰してしまいました。
「私は逞しい男に助けて欲しいのだけどね。こんな小石でも何人も集まらないと動かせないの?
粉々にするのにどれだけ時間かかるの?私にはどちらも一瞬なの・・・残念なのよ」

沙織の言葉にその場から逃げようと考えました。
「あら、私が幸次さん持ち帰ったら小枝子も綾子も怒るからそんな事しないわよ。
小枝子はまだ小さいから何とかなるけど綾子は執念深いから・・・あっそうそう。」

沙織が思い出し、幸次に忠告しました。
「綾子は幸次さんを自分の家に連れて行くのは時間の問題よ。小枝子が巨大化して幸次さんを守ればいいけど
綾子の様子見てると理性で何とか抑えてる感じよ。男なんてアマガエルを捕まえるくらい簡単なんだから・・・
その気になればあっと言う間に綾子の家に連れてかれるわよ」

唾を飲んで見上げる幸次は、今日の朝の出来事を思い出してました。
先ほどの岩をすり潰すような、あの大きな指先に敵うなんて思いもしないし、
力を入れ間違えられたらあっさり潰され命を落としてしまう。

「それが嫌なら、早く小枝子を説得して巨大化して貰う事ね。それじゃ私帰るね。」
その場去ろうとして沙織は振り返った所で

「あっそうだわ。」
ポーチの中にある小さな箱を取り出しその中からまた更に小さい箱を取り出した。
「はい、豊胸剤よ。どうせ小枝子も幸次も持ってないだろうからあげるわ」
指先に乗っている豊胸剤の箱を幸次の前に落としました。

呆然と見てて何も話すことが出来ない幸次を無視してその場を去っていきました。
豊胸剤を貰っても小枝子が巨大化してくれるなんて到底思えません。
しかし、綾子の今朝の態度は、いつ連れて行かれても仕方ない状況です。

幸次は二人の女に振り回されていました。

幸次が帰宅すると、いつも通り晩御飯を作っていました。
最近、小枝子の方が帰りが遅いため幸次が晩御飯を作り、小枝子を待っています。

今日は色んな事があったと晩御飯を前に振り返っていました。
なんで女だけが大きくなってしまうのか・・・もちろん男達も何度となく
豊胸剤を飲んでみましたが全く効果がありません。
もちろん研究も進んでいるみたいですが、根本にある男女の遺伝子の違いが
巨大化に影響を与えてるようです。

最近はトラックを運転していても巨大女によく遭遇します。
今日は、トラックが一台通行できる道路にヒールで打ち抜かれ大きな穴があり、
そこにタイヤが落ちて身動きが取れなくなりました。
トラックを降りて状況を確認していると後続車と対向車で渋滞となってしまい、
その人たちも車から降りて幸次のトラックの周りにやって来ました。
一度は20人くらいでトラックを持ち上げようと試みましたが到底動くものでもないし、
牽引して引っ張れるような車もありませんでした。

仕方なく救援を呼ぼうとすると目の前から巨大女がやってきました。
トラック近くで立ち止まって周囲の状況を見下ろしていました、
幸次たちは、そんな巨大女を見上げてトラックの救援を必死に頼みました。
すると仕方ないような顔で指先でそっと持ち上げてくれました。
その行為にその場にいた男たちはその巨大女に賞賛の意味を込めて拍手をすると
恥ずかしそうな笑顔でその場を去っていきました。

巨大女にすれば、何気ない行為でも小さな男たちにとっては
劇的な変化が生まれた行為でした。おかげでその後すぐに渋滞が解消しました。

もうこの世の中は巨大女で動いていると言ってもおかしくありませんでした。
小さな男は小動物扱いと言っても仕方ありません。
巨大女に飼ってもらう事で生活が出来る様になりつつあります。

幸次には小枝子と言う愛すべき嫁がいます。
がその嫁は巨大化を拒んでいます。
そのおかげで幸次は綾子に狙われています。

もし、綾子に連れて行かれたら小枝子は綾子を怒るのでしょう。。。
しかし綾子は小さな小枝子の事など何の気なしに無視する・・・
いや・・・あれだけの執念を持っているのならこの家ごと潰してしまうかもしれない。

・・・・ダメだ

机の上には沙織からもらった豊胸剤が置いてある。
やるしかないのか・・・・


幸次は箱の中から豊胸剤を取り出しました。

三角関係_その2

2-

綾子は庭の手入れをしていました。
「綾子元気にしてる?」
「あら、沙織じゃないのどうしたの?」
沙織は綾子と小枝子の高校同級生で綾子と同じ時期に巨大化しました。
「ちょっと近くに寄ったから」
「あら、そうなのだったら紅茶淹れるから飲んでってよ」
綾子は庭のテーブルに紅茶を用意しています。

「ずいぶんと手入れの行き届いたお庭ね、特にこの桜が綺麗だわ」

お庭には多くの桜が満開でした。ピンク色の絨毯のように咲き乱れています。
桜はコツコツと綾子がこの周辺から抜いてはここに移動させたらしく
今では数万本近くあります。

「まぁそんなこと言ってくれるの沙織だけだわ。桜をこれだけ集めるのいろいろ大変だったから」

ティーカップに紅茶を入れて持ってきました。既にクッキーは用意されており、ティータイムが始まります。

「最初はこの区画の桜を集めてきたんだけど少なかったから隣町の堤防に生えてる桜を取りに行ったわ
そうしたら、小さい人たちが反発するの」

その堤防は、昭和初期に血気盛んな男たちが大正元年から20年近く掛けて水路工事を行い完成させたものです。
その記念に地元出身の政治家が川の両岸に約12000本の桜を植樹し、「万楼堤防」という呼び名で親しまれてます。

「それは怒るでしょう。あそこの桜有名だもの」
「私たちの大きさだと桜ぐらいがタンポポみたいなもんでしょ。それ以上小さいと扱いずらいでしょ」
「それじゃ根こそぎ持って来たの?」
「桜の根を痛めない為にも堤防ごと持ってきたわ」
「まぁその街の人大変じゃない」

1週間も掛からない間に桜ばかりでなく堤防ごと持って行かれた住民の気持ちを綾子に説明しようとしましたが
「そんな事より紅茶が冷めちゃうよ」
沙織は綾子の言葉に説明は無駄そうなので言うのを止めました。

「あっそういえば、この前沢山の小さい人たちが家の前で何かしてみたいたけど、この桜の事だったのかな?」
「まっそんな事あったの」
「でも水撒きしてる最中だったから、いたずらで水掛けたら、そのまま静かになったからすっかり忘れてたわ」
堤防を持って行かれた街の人達は、綾子に堤防の再建を手伝って欲しいと言うお願いに来ていました。
でもその思いを伝えられないまま、巨大なホースから降り注いだ大量の水に押し流されました。
仕方なく1週間で持っていかれた堤防を3年以上かけて修復する事になりました。


「そういえば夜逃げしちゃった岡本さんの土地結局どうなったの?」
「昨日家とか取り壊して更地にしたわ、隣の佐藤さんの家も含めて」
「あら、結局売ってもらったの?」
「いいえ、勝手にやちゃったわ・・・・」
「そんな事して岡本さんも佐藤さんも帰ってきたらどうするの?」
「まさか帰って来るとは思えないけど帰ってきたら話し合いするわよ。もちろん押し切るけど」
話し合いと言っても巨大な女たちは、仁王立ちで足元にいる小さな男を見下ろして交渉します。
小さな男たちがどれだけ正しくても巨大な女達は全く話を聞いてくれません。
それどころか笑顔で小さな男の真横で足踏みをしてズシンズシンと言う地響きで威嚇します。
小さな男の中には銃を打ったり刃物で刺そうとしましたが全く効果が無いどころか
巨大な女に摘まみ上げられ殺人未遂として巨大婦人警官に引き渡されます。

「沙織こそ最近どうなの?まだ奴隷がいっぱいいるの?」
「まっ奴隷だなんて失礼ね。執事よ。今は100人くらいかな」
「そんなにいるの、大変じゃないの?」
「そんな事ないわよ、掃除とか洗濯とかやってくれるから助かってるし
真面目だしお皿とかコップとか洗う時に全身ベタベタになりながら洗う姿は可愛いわよ」
「お給料は払ってるの?」
「私の執事ってホームレスばかりなの。お金よりも食料みたいだから私が作った料理を分け与えるだけでいいの
100人いても私の一口ぐらいだから経済的でしょ。」
「案外沙織悪い事してるわね」
「何言ってるの、社会貢献よ」
綾子と沙織の笑い声は静かで広大な庭に響き渡る。

「そういえば小枝子とは仲良くやってるの?」
沙織が小枝子の話をすると綾子は少し顔が曇りました。どうやらあまり良くないと沙織は察しました。
「最近、顔も見えないわね。元気でやってるのかしら・・・」
「そんなこと言わないでお隣さんなんだから仲良くしないと」
「小さいからよく見えないだけかもね・・・」
沙織がフォローしてる事が分かったので綾子も笑顔で返しました。

「ほんと早く小枝子も大きくなればいいのに」
沙織は広大な庭の向こうに見える小さな小枝子の家を見ていました。
最近では女性が巨大化しない割合は減ってきています。
やはり社会的な地位は巨大女の方が上になっているからです。

「小枝子は少し変わってるから仕方ないわよ」
「そうね昔から少し天然だったもんね」
沙織が付け加えると綾子は再び神妙な顔になりティーカップを見つめる

「幸次、今だったら私を選んでくれないのかしら・・・・」
綾子・小枝子は同じ短大を卒業し同じ会社に就職しました。
そこに幸次はいました、1年先輩でしたが毅然とした仕事ぶりに綾子は恋心を抱いていました。
しかし、親友の小枝子と付き合い始めました。
親友が自分の好きな男と付き合ってるのは複雑でした。
でも綾子は小枝子の女性らしい魅力も知っていました。
一緒にお風呂に入っても小枝子のあのスタイルには勝てるとも思えないかったし
本当に天然でその性格は男性を魅了していたからです。
完敗でした・・・・

もともと綾子は身長150㎝で小柄で胸もペッタンコで一見すると小学校高学年のようでした。
逆に小枝子は身長177㎝でバスト110㎝でウエスト58㎝とヒップ92㎝と男性が尻込みするぐらいスタイルで
特にバストはLカップと巨乳アイドルを凌駕していました。
小枝子と並べるのは社内でも身長188cmのモデルの様な幸次しかいませんでした。

綾子は豊胸剤が発売された時に誰よりも早く購入し服用し始めました。
幸次に振り返って貰いたかったからです。
色々な成長剤を服用してきましたが効果が出ませんでしたが、この薬は効果がすぐに現れました。

1ヶ月も経たない間にバストは95㎝まで大きくなり女性らしい肉付きにもなりました。
しかし幸次と小枝子は既に婚約をしていました。
1年前に豊胸剤が出てれば・・・と少し悔みましたがそれでも親友の結婚にエールを送りました。

服用してから1ヶ月経つと綾子の体は小枝子を越えていました。

身長は198㎝バスト135㎝でウエスト65㎝とヒップ101㎝となりました。
女性の中でも話題になり、そろって服用を始めましたが小枝子は今のままで十分と服用はしませんでした。
幸次も綾子の変化にはビックリしていました、今まで身近で自分よりも大きな女性を見たことが無かったからです。

1年後幸次と小枝子は結婚式を挙げました。
綾子と沙織は結婚式への出席は断りました。
もうこの時には今と同じ大きさになっていて到底式場には入れなかったからです。
ただ、式場の外で2人でずっと見守っていました。
すると式場のバルコニーから幸次と小枝子が出て来てくれました。

小枝子の赤いウエディングドレス姿は、どんなモデルよりも綺麗でした。
幸次のタキシードは長身を生かした純白で他の男性には無いオーラでした。

誰もが憧れるカップルなはずですが綾子・沙織の大きさになるとお人形さんの様に小さいのです。
バルコニーから笑顔で見上げる幸次と小枝子の姿に綾子は
『やっぱり私幸次が欲しいわ・・・もう小枝子に負けるところなんか無いもの』
と笑顔で手を振る心の中で思っていました。

三角関係_その1

アストロゲイター様・作 笛地静恵様・訳:悲劇の夫婦の話と
Pz様 ドールハウス
にインスパイアされて書いてしまいました。

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三角関係

夫の佐藤幸次はテレビを見ながら朝食を取っていました。
妻の小枝子もまた同じ番組を黙って見ています。
結婚して1年が経とうとしています。
結婚当初からごく普通の新婚生活を送っていました。

とても幸せでした。
あの出来事さえなければ・・・・

1-プロローグ

「小枝子」
「なに?」
「僕たちも引っ越さないか?」
「えっなんで?」
爽やかな朝の食卓で幸次の言葉に不思議そうな顔をする小枝子
「なんでじゃないだろう。この大きさでこの町に残ってるのは僕たちだけなんだよ」
「だから何?」
「何って危険だとは思わないのか?あんな巨大女たちに囲まれてるんだぞ」
ちょっと声を荒げた幸次に小枝子は
「危険なんて無いわよ。私達は親友が守ってくれてるのよ」
自慢そうに話す小枝子だが
「親友って綾子の事か?」
「えぇーそうよ。分かってるじゃないの」
小枝子は幸次に答えるが
「何を言ってるんだ、この家の土地を欲しそうな目で見てるぞ」
「まぁー幸次の考え過ぎよ。」
小枝子は笑いを抑えながら
「大体、綾子がまだ5mくらいの時に私にこう言ってくれたのよ
『小枝子が巨大化しなくても私が小枝子と幸次さんを守ってあげるから安心して』
そんな綾子がこの家の土地を欲しいだなんて・・・」
幸次に笑みはなかった。

「その時から綾子は変わってるんだ・・・・」


日本で開発された豊胸剤は今までの豊胸剤に比べると効果が非常に高く話題になりました。
しかし副作用がありました。
ある程度の胸が大きくなると女性は巨大化していきました。
わずか1年で50倍近く大きくなるのです。
それ以外は人体に何も影響はありませんでした。
男には全く効果がありませんでした。


幸次は仕事に行くため少し離れたトラックの駐車場に向かいました。
小枝子は既に仕事に出掛けてました。
歩いて行く道の向かいは綾子の家の敷地です。
幸次はいつも駐車場まで行く、この時間が一番憂鬱でした。

「幸次おはよう。」
いつも決まりきった言葉が上空から降り注ぎます。
幸次は立ち止まるとその声がした方へ顔を向けると
森のような庭の向こうから綾子が巨大なホースで庭に散水しています。
「やぁー綾子おはよう。」
大声で叫んで大きく手を振ります。
そうしないと無視したと言って機嫌が悪くなります。

綾子は水を撒きながらこちらにやって来る。
巨大なホースから出る凄まじい水量は凄まじく、
「おい、出勤前にベタベタになってしまうよ」
綾子に叫びます。
滝のように地面を叩き付ける水からは何とか逃げたが地面から跳ね返る泥水でベルト付近まで汚れてしまいました。
「あら、ごめんなさい。」
綾子は水を止めると庭から大股でゆっくりと幸次の方へ歩いてきました。

白い大きめのTシャツとホットパンツのどう見ても寝巻き姿です。
綾子と目を合わせて話そうとするだけで幸次には疲労が溜まってしまいます。
今の綾子は85mを越える巨人です。
トラックの前にいる幸次と道路を挟んで向こうにいる仁王立ちの綾子ですが、
それでも首を精一杯曲げ見上げないと目線が合いません。
しかも豊胸剤のおかげで突き出た胸は山のようでした。

そんな胸が視野に入ると恥ずかしくて目線を外してしまいます。

「幸次、濡れてないかしら?」
小枝子と綾子は同い年の親友で、幸次の一つ年下でした。
昔は「鈴木さん」とか「幸次さん」とさん付で読んでいましたが、巨大化してからは呼び捨てになりました。
「心配してくれてありがとう全然問題ないよ」
「よかったわ。これから仕事なの?」
「そうだよ。」
すると綾子はクスクスと笑いました。
「何が可笑しいんだい?」
「もし、私と結婚してたら今頃仕事なんて行かなくても遊んで暮らせてたと思うとね」
幸次はやれやれと言う表情でトラックのドアノブに手を掛ける。
「僕は働くことが大好きだから毎日が楽しいよ」
「でも今の仕事も私たちに取られちゃうわよ。」
小枝子の言うとおりトラックでの運送業も巨大女にとっては、朝飯前である。
しかも一度に運べる量も幸次が乗っているトラック15台分にも相当するので
出来高制の給料では完全に巨大女に負けてしまう。

「そうしたらまた新しい仕事探すまでさ」
「そんな小さな体で力仕事なんて無理よ。私たちがやちゃうから、直ぐに失業しちゃうわよ」
確かに力仕事では全く敵わない
「まぁー仕事なんて色々あるから、何か見つかるよ」

「幸次と私が結婚してたらどうなっていたのかな?」
冗談っぽく笑顔で話す綾子が更に近づきトラックの前に足を下しました。
大型免許でしか運転できないトラックが綾子のサンダルよりも小さい。

「相手が小枝子だから、あの時は仕方ないと思ったけど・・・」
綾子はトラックの前で幸次との目線を外さず屈み込み
「でも今の私って小枝子よりも魅力的だと思わない?」

「何が言いたいんだ!!」

幸次は嫌な予感に体を強張らせながら叫びました。
「何なら今から奪っちゃおうかな・・・」
「どういう意味だ?」

「簡単よ。幸次を摘まみあげてこの中に入れれば・・・」
摘まんだ格好をした右手をTシャツの胸元を左手で広げて
露わになった大きな胸の谷間に右手で入れる素振りをしながら
「あとはそのまま家の中に入るだけよ・・・簡単なもんよ」

真顔な幸次を見て綾子は笑ってました。
胸を反らし笑うので白いTシャツの中で大きな山が躍動しています。
「そんな事したら逮捕されるぞ!!」
笑いを遮るように幸次は叫びます。
「んっ?誰に逮捕されるのかな?小さな男性警察官に私を逮捕できると思うの?」
再び綾子が吹き出しそうな顔になります。

「じゃ綾子と同じ大きさの婦人警官が逮捕してくれるさ」
もう綾子は我慢できず再び大笑いを始めた。
お腹を手で押さえ抱え込む様に大笑いをする為、さらにTシャツの中で山が大きく揺れています。

「何がそんなに可笑しいんだ!!」
その状況に幸次は理解できず聞き返す頃には綾子も落ち着いていた
「可笑しわよ。大きな婦人警官がちっぽけな男なんて助けないわ。むしろ私たちの味方よ」
理解できない様子の幸次に綾子は
「だいたい法律なんて今私たちの大きな人の生活が良くなる様に変わってるのよ。
これだけの世界が変化があるのに、変わろうとしないのがダメなのよ。小枝子みたいに・・・」

全くその通りでした。始まりは豊胸剤だったので小枝子には必要なかったのです。
それが周りの女性が巨大化していく中で小枝子は
「あんな大きな胸なんていらないわ」
まだ胸の事を気にしていました。

幸次は巨大な庭の向こうに見える綾子の家を眺めていました。
その家は実際のところは、1LDKの簡素な家ですが独身の綾子には十分でした。
ただし綾子が住めるほど巨大です。隣にある幸次と小枝子の家は西洋の様式を取り入れた
8LDKで、この辺では豪華な作りを30年ローンで建てましたが綾子の家と比較するとあまりにも小さすぎます。
綾子の言うとおり、あの家に連れ込まれたら脱出する事は不可能でしょう。

「先月、お隣の吉田さんと佐々木さんの土地を買ったの。
その向かいの岡本さんと佐藤さんにお願いするんだけど多分夜逃げして誰もいないから貰うことになるわ。
そうなるとこの区画全体が私の土地なの。もちろん幸次の家を除いてね。そろそろ私に土地を譲ってくれないかしら?」

「それが小枝子が引っ越したくないって言うから」
「そうなの・・・・私には計画があって幸次の家の前をテラスにするの」

「だったら家は関係ないじゃないか?」

「そうなんだけどテラスの前にドアを付けようとするとちょうど幸次の家の前なの
そうすると遊びに来た女友達が誤ってあなた達の家を踏み潰してしまいそうで・・・」

綾子は幸次のトラックよりも大きなサンダルを上下に動かし地面をずしんずしんと打ち付けると
その振動で大型のトラックは大きく揺れ幸次も倒れないようにトラックにしがみつきました。
綾子の微笑みと明るい声は幸次には脅迫にしか聞こえませんでした。


「綾子、悪いが仕事に遅刻してしまう!!」
幸次はトラックに乗り込みエンジンを掛けました。前方には綾子の大きな脚がトラック進行を
ふさいでいました。
トラックを少し動かし脚にあたる寸前まで移動して綾子が動いてくれるのを待っていましたが
綾子はそのままの姿勢で佇んだままでトラックを見下ろしていました。

窓を開けて顔を出すと
「綾子どいてくれないか?本当に仕事に間に合わなくなる」
「あら、ごめんなさい。」

それでも綾子は屈んだ体制から足を少しずつずらし両脚のサンダルの間に隙間を作って
「どうぞ幸次、気を付けてね。」
どうやらこの隙間を通り、仕事に行けと言ってるようです。

幸次は大きくため息をついた。こうやって綾子と話をして、もどうしようもない事は分かっていました。
それよりも綾子は、自分の大きさを小さな人間に誇示しようとするのです。
それが楽しくて仕方ないのです。

トラックがギリギリすり抜けれる位の大きなサンダルの壁に接触する事は許されません。
接触すると綾子が嬉しそうな笑みを浮かべて何を言ってくるか分かりません。

トラックはサンダルの壁を潜り抜けて道路を加速していきました。
「それじゃ、お仕事頑張ってね。1ヶ月精々働いても私の1日の給料にもならないけどね。。」

トラックは道路を疾走するがエンジン音よりも大きな
綾子笑い声が静寂な街の中を響き渡っていました。


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